Movable Type(MT)ってどう?WordPressより安全って本当?
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公開日:2026.08.14
Movable Type(MT)ってどう?WordPressより安全って本当?

今回は、「Movable Type(MT)」と呼ばれるCMSについてのお話です。
企業サイトを中心に利用されており、2001年にSix Apart社がリリースしたかなり歴史の古いCMSです。
ですが、セキュリティについて調べていると「Movable Typeの方が安全」という話を目にすることがあります。
実際、Movable Typeは静的ファイルを出力することでWebサイトを公開することができ、
外部から攻撃されるポイントを減らせるというメリットがあります。
そこで、この記事では、Movable TypeがWordPressより安全と言われる理由や、安全性を重視してMovable Typeを使う場合に注意したいポイントについて紹介します。
100%安全に利用できるということではなく、WordPressをはじめ、他のCMSよりも安全という認識でいてください。
Movable Type(MT)とは?
まずは、Movable Typeについて詳しく説明していきます。
Movable Typeの基本的な仕組み
Movable Type(ムーバブルタイプ)は、画像や文章、HTMLなどのコンテンツを管理し、Webサイトを作成できるツールです。
いわゆるCMSと呼ばれるシステムで、仕様は異なりますが、WordPressと同じようなことができます。
個人向けの無償ライセンスも用意されていますが、法人や団体、個人事業などで利用する場合は、基本的に有償ライセンスやクラウド版などを利用することになります。
そのため、Movable Typeを導入する場合は、ライセンス費用も含めて検討する必要があります。
WordPressとの大きな違い
Movable Typeの一番の特徴が、あらかじめHTMLファイルを生成しておきWebサイトを公開できることです。
この公開方法をスタティックパブリッシングと呼び、Movable Typeを利用するメリットにもなります。
一方、WordPressでは、アクセスのたびにPHPで書かれたプログラムが実行され、データベースに保存されている情報を取得してページを生成します。
動的サイトと呼ばれ、WordPressに限らず、多くのCMSがこの方法でサイトを公開しています。
この公開方法の違いが、Movable TypeがWordPressより安全と言われる理由の一つです。
ダイナミックパブリッシングと呼ばれる方式で、アクセスされるたびにデータベースから情報を取得しページを生成します。
そのため、安全性を優先する場合は、スタティックパブリッシングでの公開をおすすめします。
参考:Movable Type 9 Manual
それでは、Movable Type(MT)とWordPressの違いを表でチェックしてみましょう。
| MT(スタティック) | MT(ダイナミック) | WordPress | |
|---|---|---|---|
| ページ生成 | 事前にHTMLを生成(静的) | アクセスの度に生成(動的) | アクセスの度に生成(動的) |
| 公開ページ表示時のPHP | 基本的に不要 | 必要 | 必要 |
| 公開ページ表示時のデータベース | 基本的に不要 | 利用する | 利用する |
| セキュリティ面の特徴 | かなり安全 | 運用や構成を含めた対策が必要 | 運用や構成を含めた対策が必要 |
| サイト表示速度 | かなり速い | サーバー環境や作りによる | サーバー環境や作りによる |
Movable Typeをダイナミックパブリッシングで利用する場合、WordPressと大きくは変わりません。
動的処理でサイト公開を行うため、しっかりと対策を行わないと非常に危険です。
Movable Typeは、デフォルトではスタティックパブリッシングでの公開になっています。
安全に利用したい方は、公開方法を変更せず、標準設定のまま利用するようにしましょう。
つまり、Movable Typeのスタティックパブリッシングはサイトの高速化にも有効とお考えください。
Movable TypeはWordPressより安全と言われる理由
Movable Typeは、上記でも説明したように、標準ではスタティックパブリッシングという方法でサイト公開されます。
HTMLを出力し静的にサイトを公開することで、とても安全にホームページを運用できます。
- HTMLを生成しサイトを公開
- 公開サーバーと管理側を分離
- 外部からの攻撃ポイントを減らせる
HTMLを生成しサイトを公開(静的サイト運営)
Movable Typeの大きな特徴が、スタティックパブリッシングと呼ばれるサイトの公開方法です。
管理画面上からページや記事を投稿したり、編集したりすると、HTMLファイルがサーバー上に生成されます。
これにより、公開時に動作するプログラムや外部からアクセスできる機能を減らせるため、攻撃ポイントを大きく制限できます。
例えば、自社サイトにアクセスがあったとして、WordPressだとデータベースへ接続しページを生成することになります。
このデータベースへの接続を悪意のあるユーザーに操作されることで、データベースから不正に個人情報を抜かれたり、逆にデータを挿入されたりします。
ですが、Movable Typeのように静的にHTMLを作成しておけば、アクセスごとのデータベースへの接続が不要になり、かなり安全になります。
これが「Movable Typeはセキュリティに強い」と言われる大きな理由の一つです。
ただ、お問い合わせフォームやサイト内検索などを設置していると、その機能では別途プログラムが動作する場合があります。
100%静的HTMLにできるというわけではなく、動的な処理を行うページがどうしても必要になる機会もあります。
公開サーバーと管理側を分離
Movable Typeでは、CMSを動かすサーバーと、実際にWebサイトを公開するサーバーを分けることもできます。
この機能を利用する場合、Webサイトを公開するサーバーにはMovable Type本体をインストールする必要もありません。
つまり、アプリケーションサーバーを外部に公開せずに利用することで、不正アクセスなどのセキュリティ上のリスクを減らすことができます。
参考:サーバー配信とは – Movable Type 9 Manual
Movable Typeでコンテンツを管理する
↓
HTMLなどのファイルを生成する
↓
サイト公開用のサーバーへ配信する
↓
閲覧者には公開用サーバーだけを見せる
この仕組みにより、CMSの管理画面やデータベースを一般の閲覧者がアクセスする公開環境から切り離せます。
外部からの攻撃ポイントを減らせる
Movable Typeでは、使用していないCGIスクリプトの実行権限の削除、管理画面へのアクセス制限も可能です。
他にもさまざまな対策が可能で、公式のセキュリティ対策ガイドにまとめられています。
参考:セキュリティ対策ガイド – Movable Type 9 Manual
また、管理画面へのログインに多要素認証を設定でき、システム全体で必須にすることもできます。
参考:サインインで多要素認証を利用する – Movable Type 9 Manual
Movable Typeは静的HTMLでサイトを公開し、必要に応じて公開サーバーと管理側を分離することもできます。
さらに、不要な機能の停止、管理画面へのアクセス制限などにより、外部からの攻撃ポイントを減らすことができます。
これらの理由から、WordPressと比べて安全に使用できるCMSと言えます。
Movable Typeは100%安全?
Movable Typeにも脆弱性はある
上記で説明したように、Movable TypeはWordPressと比べて安全に利用することができます。
ただ、だからと言って100%安全に使用できるということではなく、脆弱性も存在します。
例えば、直近では2026年4月に「深刻な脆弱性」も報告されています。

参照:Movable Type をご利用の方へ、脆弱性対策実施のお願い
あくまで、
- 静的サイトとして運営できる
- 公開サーバーと管理画面のサーバーを分離できる
- 攻撃ポイントを減らせる
といったことから、安全に運用しやすいというイメージでいてください。
Movable Typeもセキュリティ対策は必要になります。
また、WordPressと同じように常に新しいバージョンで運用することが大切で、Movable Typeも継続してアップデートする必要があります。
ダイナミックパブリッシングではメリットが小さくなる
Movable Typeでは、何度も紹介しているように、HTMLをサーバー上に吐き出すことで、静的サイトとして運用することができます。
この方式はスタティックパブリッシングと呼ばれており、Webサイトを安全に運用できる仕組みの一つです。
いわゆる動的サイトでの運用になり、アクセスの度にプログラムが実行され、「データベースへ接続→ページを生成」という処理が行われます。
つまり、データベースへの不正アクセスが発生する機会が増えることになります。
アップデートやサーバー側の対策も必要
Movable Typeを安全に運用するためには、本体やサーバー、管理画面なども適切に管理する必要があります。
例えば、以下のような対策が有効です。
- 最新版へ更新する
- 管理画面を保護する
- SSLを利用する
- 不要なCGIスクリプトを停止する
- OSやサーバーソフトウェアを更新する
- 不要なアカウントを削除する
- ログを監視する
他にもさまざまな対策が可能なので、詳細は以下のページを確認してください。
セキュリティ対策ガイド – Movable Type 9 Manual
静的サイトとして公開していても、古いバージョンのままMovable Type本体を放置していたり、管理画面の認証情報が漏れたりすると安全とは言えません。
この点は、必ず意識しておきましょう。
Movable TypeとWordPress、結局どちらが安全?
Movable TypeとWordPress、どちらが安全か?
すでに結論は出ていますが、もう一度まとめておきます。
それにより、動的サイトでの公開が基本のWordPressと比べると、かなり安全に運用することができます。
WordPressは危険だから使うな!ということではない
ただ、「WordPressは危険だから使うな!」ということではありません。
WordPressも、最新版への更新、管理画面の保護、適切なファイル権限、Webサーバーの管理、バックアップなど、必要なセキュリティ対策を取ることができます。
それにより、安全性を高めることができます。
より安全にサイトを運営するなら、もちろんMovable Type(スタティックパブリッシング設定)の利用をおすすめします。
ですが、予算や自社の状況などを考慮したうえで、使用するCMSを選択するようにしましょう。
安全性を重視してMTを選ぶなら公開方法まで考える
ここまでにすでに一度まとめていますが、Movable Typeにはスタティックパブリッシング(デフォルト設定)とダイナミックパブリッシングという2通りの公開方法があります。
ダイナミックパブリッシングは、動的サイトでの運用になります。
そのため、セキュリティ面で比較するとWordPressとの大きな違いがなくなります。
より安全にホームページを公開するなら、スタティックパブリッシングで利用しましょう。
当方もMovable Type・WordPressに対応
当方でも、Movable Typeを使った制作案件に対応しております。
といったホームページ制作にも対応可能です。
また、WordPress案件にも対応しており、セキュリティ対策のサービスも併せて提供しています。
→ 当方のセキュリティサービスをチェック
ホームページの新規作成やリニューアルを検討されている方は、ぜひ一度当方へご相談ください。
まとめ
Movable Typeは、HTMLファイルをサーバー上に出力しサイトを公開することができ、静的サイトとしての運用が可能です。
一方で、WordPressは動的にサイトを公開することになるので、Movable Typeの方がより安全に運用できます。
ただし、Movable Typeにも脆弱性は存在し、100%絶対に安全に使用できるということではありません。
「Movable Typeを使っておけばWordPressより安全」ということではなく、「WordPressよりも安全に運用できる」とお考えください。
「WordPressは危険だから使うな!」ということではないので、その点は注意してください。
→ WordPressは本当に危険?使わない方がいいの?
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